『降頭』★★★
2007年香港、ハーマン・ヤウ監督。
香港版VCDにて。降頭とは呪術のこと。不可解な殺人事件が続発、被害者には主人公・楽民刑事の幼子も含まれていた。しかも奥さんの嘉碧には頭痛や目の疾患などの症状が現れる。同僚の刑事サムは事件は降頭によるものではないかと考え、楽民とともに奥さんを霊媒師のもとに連れていく。案の定、奥さんには強力な呪いがかけられていたのだ。一体何者が!?
赤ちゃんが一瞬で腐敗したり、死体からムカデが這い出てきたり、最強呪術【飛頭降】で抜け首になったり、とゲテモノ風味満載のホラー。前半はおいしい映像盛りだくさんだが、後半になると失速。楽民刑事が懸命に守ろうとする奥さんも、かまってちゃんだったりヒステリックだったりするのでいま一つ同情できない。ずっと寝たきりで苦しんでるとか若くて美人だとかだったら、楽民刑事の必死ぶりも説得力あったとおもうのだが。全体的に映像が『セブン』(ウルトラ、じゃなくて七つの大罪のほうね)っぽいのも興がそがれる。
ちなみに1975年にも同タイトルの呪術映画あり。