奇想漫画家・駕籠真太郎ブログ。単行本、イベント、特殊玩具など。視聴した映画のコメントは「映画徒然草」としてまとめています。駕籠真太郎公式HP【印度で乱数】http://www1.odn.ne.jp/~adc52520/
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2007年 10月 23日 ( 3 )

映画徒然草チェコ編その2

チェコ製ファンタジー・幻想系映画2本。

『闇のバイブル 聖少女の詩』★★★★
1969年、ヤロミール・イレシュ監督。
「映画の魅惑」という本では『ヴァレリエとその一週間』というタイトルで紹介されている。13歳の少女ヴァレリエが初潮を迎えて以降、吸血鬼、兄と称する青年、肉体関係を迫る神父など怪しげな人物が次々現れる。しかしこれら謎のキャラがいつの間にやら死んでしまったり、挙句の果てには設定まで変わってたりする。そもそも物語の整合性などはなから無視されていて、現実、幻想、夢の境界線は完全に無効化。少女趣味なゴシック様式美の世界をあてどもなく漂流させられる。なによりこの映画はヴァレリエを演じるヤロスラヴァ・シャレロヴァのイメージフィルムである。ストーリーがよく分からんと怒るりも、ゴスロリ衣装に身を包んだヴァレリエの愛くるしさを堪能すべき作品なのである。おっぱいポロリまであるし。

『フライングコブラ 愛と幻想の伝説』★★
1986年、ズデニェック・トゥロシュカ監督。
塔に幽閉されたお姫様を、空飛ぶ機械を発明した靴屋の若者が救出する話。お姫様はよほど男に飢えていたのか映画前半で若者とあっさり結ばれてしまう。ふたりして塔から脱出したもののお姫様は魔女に誘拐されてしまう。若者は幾多の試練を乗り越えお姫様のもとにたどり着く。中盤のくだりは凡庸だが、魔女の元から救い出してめでたしめでたしとはならずラストもうひと展開あるのがミソ。機械仕掛けの鳥や魔女のテーブルに出現するキノコが立体アニメで表現されていて楽しい。
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by tomezuka | 2007-10-23 02:25 | 映画徒然草チェコ編

映画徒然草チェコ編

突然チェコ映画を徹底的に見たくなりまして。チェコ映画というと、ヤン・シュヴァンクマイエル、イジー・トルンカ、カレル・ゼマンといったアニメ作家や、オシャレ映画として認識されてしまった『ひなぎく』などが日本では有名どころ。それ以外にも『カルパテ城の謎』などファンタジー系映画がよく紹介されている。でも実際にはアニメやファンタジー映画以外のジャンルも数多く製作されています。ではチェコではどのくらいのファンタジー映画、そして非ファンタジー映画が作られているのか?そんな疑問がふと浮かび、チェコ映画漁りの日々が始まってしまったのです。

まずはチェコの職人監督ユライ・ヘルツ作品。DVDでは「チェコ怪奇骨董幻想箱」というBOXシリーズに入っています。

『モルギアナ』★★★★
1972年、ユライ・ヘルツ監督。
妹に異常な嫉妬心を抱く姉が、妹を毒殺しなおかつ相続した遺産を独り占めせんと奔走するブラックコメディ。厚塗りメイクの真っ黒なゴス衣装に身を包んだ姉のキャラクターが最高。水浴びしている下女の背後から投石して首をへし折ってヘラヘラ笑ってるさまなどほとんどホラーである。イヴァ・ヤンズロヴァという女優さんが姉と妹の2役を演じているのだが、メイクや衣装があまりに違いすぎるので言われなきゃ気付かないです。

『ナインスハート』★★
1977年、ユライ・ヘルツ監督。
王女を誘拐した占星術師の真の目的は、王女を救いに来る者の心臓を9つ入手することで完成する不老不死の薬を手に入れること。占星術師の陰謀を阻むべく貧しい学生が悪の城に潜入する。おとぎ話によくあるお姫様救出もので実に他愛ないストーリーながら、占星術師の城の内部のゴシック調美術やカラフルな照明の美しさが見もの。オチにひと捻りあり。

『高速ヴァンパイア』
1982年、ユライ・ヘルツ監督。
このタイトルからどんな奇想天外なホラーかと期待してたら割と地味な企業の陰謀ものでした。大手自動車会社の目玉商品の車「ヴァンパイアRSR」は実はドライバーの血を吸って動いているのでは、という疑惑を探っていくホラータッチのミステリーなのだが、サスペンスとしても犯罪スリラーとしてもいまひとつ弾まず、ちょっと多めに血のりが出てくるサービスがあったかと思えば夢オチだったりの腰砕け。道路横断中に信号が変わってしまい真ん中で立ち往生してしまう老婆の小エピソードなどちょい変なシーンもあるにはあるのだが、全編通じてどういうテンションで見ていいのか分からない居心地の悪さが最後までぬぐいきれなかった。前述の夢のくだりで、ボンネットの裏側が内臓みたくなってる場面があり、ひょっとしたら『ヴィデオドローム』に影響されたのかと思ったら本作のほうが制作年度が早かった。
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by tomezuka | 2007-10-23 01:51 | 映画徒然草チェコ編

映画徒然草

『魔獣大陸』★★
1968年イギリス、マイケル・カレラス監督。ハマープロの秘境探検もの。嵐で遭難した船の乗客とクルーがサルガッソー海域に迷い込み、吸血海草や巨大サソリ、巨大ヤドカリ、さらには古来より住み着いている好戦的な一族たちと戦いを繰り広げる。ハマープロ作品の中ではかなり予算をかけているほうだがいかんせん脚本がダメダメ。船が難破寸前で救命艇で脱出、そのままサルガッソーにたどり着くかと思いきや、また元の船に戻ってしまうとか無駄な展開が多すぎ。いわくありげな乗客たちの描写に無意味にフィルムが費やされ、肝心の見せ場たるモンスター登場まで1時間近く待たされてしまう。とはいえ霧の立ち込めるサルガッソー海域のどんよりした感じは素晴らしく、これだけでも見る価値はある。あと巨大ヤドカリの卑猥なクチの動きも。

『残酷!グリム童話』★★★
1986年米、ジェフリー・S・デルマン監督。旧タイトル『デットタイム・ストーリー/おとぎ話は血の匂い』。ホラーオムニバスで、眠りにつかない子供におじさんが怖い話を聞かせるという形式。
第一話は中世が舞台で、魔女姉妹と奴隷の男が若い女の生血を使ってミイラ化している魔女を復活させようとする。魔女が復活する特殊効果はかなりよくできている。
第二話は赤頭巾ちゃんの話を現代風にアレンジしたもの。
第三話は殺人鬼一家&極悪超能力少女の悪行三昧のお話。こちらも現代が舞台。
中世の話が一話だけであとの2話が現代というのはやはりセット組む予算がなかったのか?どうせなら時代を統一させて欲しかったが、まあ各話手ごろにまとまっているので気軽に楽しむことはできます。
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by tomezuka | 2007-10-23 00:16 | 映画徒然草ホラー編