奇想漫画家・駕籠真太郎ブログ。単行本、イベント、特殊玩具など。視聴した映画のコメントは「映画徒然草」としてまとめています。駕籠真太郎公式HP【印度で乱数】http://www1.odn.ne.jp/~adc52520/
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2007年 11月 03日 ( 2 )

映画徒然草ミヒャエル・ハネケ監督作品その2

ミヒャエル・ハネケ監督作品。

『隠された記憶』 ★★★
2005年仏独伊オーストリア。
テレビの人気キャスターの元に送られてきたビデオテープには、彼の家を延々盗撮している様子が映っていた。その後何度も送られてくるビデオと陰鬱な絵のはがき。キャスターは記憶の底にしまっていた過去を掘り起こさざるをえなくなる。スプラッタ表現は随分見慣れたつもりだったけど、あのタイミングでやられたもんだからそりゃ驚きますな。いや久しぶりにびっくりしたよ、マジで。

『ファニー・ゲーム』 ★★★★★
1997年オーストリア。
一家を襲う理不尽暴力。前半の嫌~な緊張感。あれはホント嫌だな。問題のラストの「アレ」。はっきり言ってやってることは昭和のバラエティレベルである。「アレ」を見て、ジャンル映画に対する冒涜だと怒るか、強烈に脱力するか、大爆笑するか。反応は人それぞれだろうが、してやられた感はある。

『ピアニスト』 ★★★
2001年仏オーストリア。
真面目ピアノ教師の秘められた変態趣味、というプロットはえらく平凡。ただ無表情でやらかす変態行為はかなり笑える。ポルノビデオ個室に入って先客の残したティッシュの匂いを嗅いだり、カミソリで陰部を切ったり、カーセックスしているカップルの近くで放尿したり。無表情+笑い。といえばキートン。そうか、ピアノ教師を演じるイザベル・ユペールは現代に蘇ったキートンなのね。

『コード:アンノウン』 ★★
2000年仏独ルーマニア。
少年が物乞いの中年女にゴミを投げつけたことから始まるいざこざ。その現場に居合わせた人間たちのその後が各々バラバラに語られる。

『タイム・オブ・ザ・ウルフ』
2003年仏独オーストリア。
食料や水が極端に不足している近未来の話。荒涼とした寒々しい雰囲気は特筆ものだが、全体的ちょっと乗れなかった。
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by tomezuka | 2007-11-03 14:34 | 映画徒然草ノンジャンル

映画徒然草オーソン・ウエルズ監督作品

オーソン・ウエルズ監督作品。

『オセロ』 ★★★★
1952年モロッコ。
シェークスピア原作でウエルズが主役のオセロを演じる。 オセロが出世をもくろむ部下の計略にはまり、愛する妻の不倫の疑念にとらわれ苦悩した挙句に妻を殺害してしまう。冒頭の葬列のシーンの荘厳さなど相変わらずウエルズの演出は冴えまくり。

『マクベス』 ★★★★
1948年米英。
シェークスピア原作。魔女の予言、吊るされた死体、出現する亡霊、血まみれの手など怪奇趣味全開のなか、悪妻にそそのかされて国王を暗殺し苦悩するマクベスをウエルズが嬉々として演じている。はっきり言ってウエルズ独演会映画、オナニー映画である。
黒澤明による『マクベス』の翻案『蜘蛛巣城』は本作から影響を受けたのだろうか?直接暗殺描写を映さずにワンカットで撮られた城主殺害のくだり、霧の立ち込める中での森が動くシーンなどそっくりである。こちらもホラーな雰囲気が濃厚な作品。ちなみにポランスキー版『マクベス』も相当血のりが多い。

『審判』 ★★★★
1963年仏伊独。
カフカの原作。主役は『サイコ』のマザコン野郎アンソニー・パーキンスで、ウエルズは弁護士役で出演。 何の罪か分からぬまま逮捕された主人公が最終的に処刑されるまでの物語だが、無機的に机が並ぶ巨大なオフィスなど近未来SFを見ているかのようである。

『偉大なるアンバーソン家の人々』★★
1942年米。
デビュー作『市民ケーン』の次に撮った映画。名家アンバーソン家の没落が交通機関の発達(馬車→自動車)と共に描かれる。イマイチ乗れなかったのはウエルズ主演じゃないからかな?

『ストレンジャー』★★★
1946年米、オーソン・ウエルズ主演。
時計台映画というジャンルがある。時計台をクライマックスまたは最大の見せ場とする映画郡のことであり、『ロイドの用心無用』から始まり、『カリオストロの城』『プロジェクトA』などに受け継がれているがこれもその一本。アメリカの田舎町に身分を偽って潜伏する元ナチス幹部(ウエルズ)とそれを追う刑事(エドワード・G・ロビンソン)。クライマックスとなる時計台の内部美術が素晴らしく、バロック建築並みに入り組んだ造型が陰影に富んだ照明により迷宮化されている。追い詰められたウエルズは時計台の外に逃げ出すが、からくり人形の剣に胸を貫かれた上に落下死する。
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by tomezuka | 2007-11-03 14:04 | 映画徒然草ノンジャンル