奇想漫画家・駕籠真太郎ブログ。単行本、イベント、特殊玩具など。視聴した映画のコメントは「映画徒然草」としてまとめています。駕籠真太郎公式HP【印度で乱数】http://www1.odn.ne.jp/~adc52520/
by tomezuka
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カテゴリ:映画徒然草ノンジャンル( 24 )

映画徒然草残酷ドキュメント

『世界残酷物語』★★★
1962年イタリア、グァルティエロ・ヤコペッティ監督。
世界の奇習や風俗を集めたこの有名なドキュメンタリー、実は一本の映画としてちゃんと見たことがなかったのですね。テレビのスペシャル番組とかで一部が抜粋して流れたりしたのを見たことはあったのですが。で、実際見てみると、西洋文明と非西洋文明(アフリカやアジア)を対比させ交互に見せていく編集がなかなか面白い。原題『犬の世界』ともつながる<西洋のペットの犬の埋葬>と<アジアの犬を食材とした料理>を並行して並べたり、軍の慰問に訪れた水着美女とアフリカあたりの裸族をつなげてみたり。あらゆる刺激的な映像を見なれたせいもあるが邦題にあるような「残酷」など微塵も感じないが、むしろユーモラスな生命讃歌ととらえたほうがこの映画を楽しめるでしょう。

『グレートハンティング』★★
1976年イタリア、アントニオ・クリマーティ 、マリオ・モッラ監督。
こちらも一本の映画としては未見。ライオンに食い殺される有名なシーンだけは、テレビの衝撃映像スペシャルみたいので見たことはあった。信じてましたよ、子供のころはね。こちらは「狩るものと狩られるもの」をテーマとし、動物に狩られる動物、人間に狩られる動物、動物に狩られる人間、そして人間に狩られる人間といった見世物が展開する。ラストの人間狩りは今となってはヤラセがもろバレだが、西洋人による非西洋人虐殺の歴史的事実を戯画化して見せたと考えれば、一本の映画のオチとしていいまとまり具合と言えるかも。『世界残酷物語』に比べるとユーモラスなシーンはほとんどないが、そのかわりスローモーションを多用した美しい映像作りには感心する。
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by tomezuka | 2009-04-13 09:07 | 映画徒然草ノンジャンル

映画徒然草西部劇編

何故か突然西部劇。それほど西部劇には思い入れはないのだけど、まあ気になるものはあるにはあるので。

『牛泥棒』★★★★
1943年米、ウィリアム・A・ウェルマン監督。
牛泥棒と殺人の容疑で3人の男が村人に取り囲まれる。犯行の確たる証拠はないものの、ほとんど暴徒と化した村人たちは3人を犯人と決めつけ縛り首にせんとする。ヘンリー・フォンダを含むわずかな男たちは公正な裁判にかけるべきと主張するも村人は頑として聞き入れない。3人の死期は迫る・・・。
映画の主題は真犯人探しではなく、思考が一方方向に向かって変更不能となる集団意識の恐怖である。容疑者を吊るし上げようと嬉々となる村人の、「正義の名の下に」為される狂気をウェルマン監督はじっくり描いていく。そしてすべてが空しく終わる脱力感がたまらない。43年といえば第二次大戦中の真っ只中、そこにこのような作品が現れるということは、戦勝国であるアメリカ内でも「アメリカが掲げる正義」に対する懐疑心が存在していたということか。

『ウィンチェスター銃’73』★★★
1950年米、アンソニー・マン監督。
手にした者は西部を制するといわれる激レア名銃を巡る物語で、銃の所有者が変わるたび主人公が変わるのが面白い。基本的には兄弟げんかの話なのだが。ちなみにこの銃、手にしたガンマンの戦闘力が急激にアップするという描写は一切ないので、激レアの所以は性能でなく骨董価値にあるのだろう。絶版マンガの初版、みたいな。
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by tomezuka | 2007-12-17 01:52 | 映画徒然草ノンジャンル

映画徒然草アメリカ犯罪系映画その14

『湖中の女』
1947年米、ロバート・モンゴメリー監督。
フィルムノワール系作品には構成や演出に凝ったものが実に多いのだが、本作はロバート・モンゴメリー演じる私立探偵フィリップ・マーロウ視点の一人称カメラによって全編貫かれている。技法的にはなかなか面白いのだが、単なる技術自慢で終わってしまったのが残念。アガサ・クリスティの小説『アクロイド殺し』のように一人称を用いたトリックくらいやって欲しかった。
※日本語字幕なしのDVDだったので、詳しい部分が分からず大まかな粗筋しか理解できなかった。よって★はなし。もっと英語力をつけるべきだなあ。

『キッスで殺せ』★★★★
1955年米、ロバート・アルドリッチ監督。
深夜の高速道路で身元不明の女を同乗させたおかげで国家レベルの極秘事項をめぐる陰謀に巻き込まれる私立探偵マイク・ハマー。謎の組織に脅されつつも暴力には暴力で果敢に謎に挑んでいく。41年の『マルタの鷹』あたりから始まったとされるフィルムノワールだが、ここにきて行き着く先まで来てしまった感がある。国家やギャングが血眼で捜し求める「あるもの」が、まあここでは仔細は書かないが、とにかくとんでもないものなのだ。ラストは探偵映画の範疇を超越してSFの域にまで達しているといっても過言ではない。
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by tomezuka | 2007-12-17 00:38 | 映画徒然草ノンジャンル

映画徒然草アメリカ犯罪系映画その13

アメリカ犯罪系映画、ハンフリー・ボガートスペシャルpart3

『潜行者』★★
1947年米、デルマー・デイヴィス監督。
のちに連続ドラマ『逃亡者』あたりで定番化する、無実の罪を着せられた人間の逃亡と犯人追及の日々。冤罪で服役中のバリー(役名)は脱獄し真犯人を探す。途中身分がばれそうになりつつ、彼の無実を信じる人々の助力もあったりして整形手術を決行、別の顔となる。包帯がとれたその顔、何とハンフリー・ボガートその人ではないか!
・・・実はこの映画、冒頭から1/3くらいまではバリー視点の一人称カメラで物語が進行する。本人の顔は一切映らないのだ。手術後もしばらくは包帯姿。つまり、当時大スターのボギー主演であるにもかかわらず、ボギーの生顔は中盤までまったく拝めないのだ。ボギーのご尊顔で一発抜こうとしていた女性ファンには肩透かしだが、その分いよいよ登場となった時の濡れ加減たるや尋常なものではあるまい。いや即絶頂であったろう。
このように前半は実験的ともいえる暴挙に出た映画なのだが、一人称視点の段階ではカメラ切り替えしなども使えずひどくテンポがぬるっこい。一転して後半は通常のサスペンスタッチにアップテンポ化するが全体の流れで見るとどうにもチグハグな印象である。しかも顔を変えたもののすぐ正体がばれたり、真犯人探しの結末が歯切れ悪かったりと脚本自体「?」な部分が多い。いろいろ奇をてらったら収拾つかなくなっちゃった、といったところだろうか。

『弾丸か投票か!』★★★
1936年米、ウイリアム・キーリー監督。
ハンフリー・ボガートは41年の『ハイ・シェラ』で主役を獲得し、同年『マルタの鷹』で無敵のロボットとしてハリウッド映画界に君臨することになるのだが、それ以前はわき役のチンピラ役が多かった。これもその一本であり、ボギーは先走り気味の小悪党。主役はエドワード・G・ロビンソン演じる潜入捜査官のほうで、Gはギャング組織壊滅のために命を投げ打って大活躍する。ここでのボギーはボスの命令も無視して勝手なことばかりやっており、ひたすら自体を悪化させる一方。プログラミングに問題があったのか相当なバグ持ちだったのか。プログラムが正常化するまで本作から5年近くかかってしまったわけだ。
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by tomezuka | 2007-12-08 00:27 | 映画徒然草ノンジャンル

映画徒然草アメリカ犯罪系映画その12

『その女を殺せ』★★★★
1952年米、リチャード・フライシャー監督。
舞台を列車内に限定させたフライシャーの初期サスペンス。ひとりの女を巡り、彼女を安全に移送させようとする刑事、女の命を狙うギャングの攻防戦が列車という狭い空間の中で繰り広げられる。無関係の一般乗客と思われた○○が実は○○だったり、○○と思い込んでいた人物が実は○○だったりと二転三転する濃密な脚本が、70分程度という短い尺の中で展開するものだからとにかく忙しくあっという間に終わる。90年の『カナディアンエクスプレス』は本作のリメイクだがこちらは未見。

『危険な場所で』★★★★
1952年米、ニコラス・レイ監督。
孤独な暴力刑事ロバート・ライアンが左遷のような形でとばされた先の寒村がメインの舞台。そこで起こった殺人事件の犯人を追ったところ出会ったのが、犯人の姉である盲目の美女アイダ・ルピノ。都会の喧騒を離れた田舎、弟想いの純真な女性、守ってあげたくなるか弱い視覚障害者、と癒し要素満載の彼女にライアン刑事のすさんだ心は浄化されていくのであった。旅先で出会うなら「素朴盲目美女」に限りますね。男性の庇護本能くすぐられまくりです。
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by tomezuka | 2007-12-07 23:41 | 映画徒然草ノンジャンル

落下映画

『裸の町』★★★★
1948年米、ジュールズ・ダッシン監督。
全編ロケ撮影の犯罪捜査映画。セミ・ドキュメンタリータッチの犯罪映画の最初期の一本で、「すべてロケ撮影しています」と冒頭でしきりにアピールしているのが楽しい。当時はセット撮影が一般的だったので、ロケ撮影ということ自体が売りだったのだ。ポルノ映画が「ちゃんと挿入してますよ」とアピールしているようなものである。

なおこの映画は落下映画でもある。落下映画とは、落下シーンがストーリー上重要な位置を占めたり、クライマックスだったりする映画のこと。ただし物語上大した意味を持たない落下があるものは落下映画とは呼ばない(『007ムーンレイカー』リチャード・キールのスカイダイビング中の落下など)。
クライマックスに落下(主役や悪役などが落下)があるものだと『キングコング』『黄金の腕』『逃走迷路』『激突!』『カサンドラクロス』『ダイ・ハード』『ロボ・コップ』『バットマン』など枚挙に暇がない。高所からの落下は死を確実のものとすることが可能なため、物語を安全に終了させることが出来る。
『テナント/恐怖を借りた男』のように物理的には死なずとも、精神は死に至っているという場合もある。またヒッチコックの『めまい』は、落下で始まり落下で終わるという落下映画の極めつけ。

一方、落下が死ではなく出発を表す場合もあり、多くは死からの再生という意味合いを持つ。『ゲーム』『未来は今』『the EYE 2』などはその典型。『天空の城ラピュタ』では死に瀕することはないが、少女の落下から少年の新しい人生が始まっている。
壮絶な落下シーンが見せ場の『プロジェクトA』も落下映画である。一見、単なるジャッキーのスタント自慢だが、この時計台落下を境にジャッキーの信頼が回復され海賊撲滅計画が発動されることから、落下が映画のターニングポイントとなっていることが分かる。
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by tomezuka | 2007-12-05 02:39 | 映画徒然草ノンジャンル

映画徒然草アメリカ犯罪系映画その11

ギャング映画以後、フィルムノワール以前の映画。

『暗黒街に明日はない』
1939年米、ジョン・V・ファロー監督。
セイントと呼ばれる私立探偵の活躍を描くシリーズの第二弾。刑事がセイントに睡眠薬かまされて見る変な夢のシーン(ロブスターがブランコこいだりおもちゃの汽車に乗ったり)以外はとくにどうということはない。

『美人は人殺しがお好き』★★★
1938年米、リー・ジェイソン監督。
殺人事件を目撃した女性(バーバラ・スタンウィック)が素人だてらに勝手に事件を捜査していくという、犯罪捜査もの+スクリューボールコメディといった感じの映画。主人公に惚れた新聞記者の協力、後手後手に回る警察、主人公の友人の美女軍団、勝手に推論を立てアリバイが成立するかどうか調査、など火曜サスペンス劇場的要素が満載。
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by tomezuka | 2007-12-03 14:47 | 映画徒然草ノンジャンル

映画徒然草アメリカ犯罪系映画その10

『危険な女』★★★★★
1946年米、ジョン・ブラーム監督。
事前知識ほぼゼロでみたら意外な拾い物。この頃の流行だったと思われる異常心理もののフィルムノワールの一作。過去のトラウマから無意識に盗みと虚言を繰り返す女性、そして彼女に引かれる男たちの顛末。
ライレン・デイ扮する新妻の結婚式当日、ジーン・レイモント扮する新郎の目の前に現れた精神科医。彼いわく「彼女は元自分の妻であり、そして二重人格者だ。結婚はやめなさい」。精神科医は語り始める。当初は彼女と幸せな結婚生活を送っていたのだが、ある日彼の元に画家が現れる。「彼女は自分の元彼女だ。しかも犯罪者なのだ」。今度はここから画家が語り始める。・・・
回想シーンにさらに回想が入り、そこにまた回想が入るという複雑な作劇。そして中盤で起こる殺人事件が完全に解決されないまま終わってしまうのだ。

『黄金の腕』★★★★
1955年米、オットー・プレミンジャー監督。
人生ハッピーすぎて困っちゃってるあなた、どんより暗い気分に浸りたい時には最適な映画ですよ。
フランク・シナトラ演じるヤク中の凄腕ディーラー、エレナ・パーカー扮する足の不自由な妻、キム・ノバク演じるシナトラの愛人の3者を中心に、ダメ人間の集う社会の底辺をひたすら陰鬱に描く。ヤク使用で収監されていたシナトラが出所、ディーラーの仕事から足を洗いドラマーとしてあらたな人生を歩もうとするが、かつての仲間がそれを許してはくれない。しかも身障者の妻の治療に大金が必要なため、やむなく古巣へ戻る。だがディーラーの腕を発揮するにはヤクの力が必要なのだ。シナトラはまた泥沼に沈んでいくのだった。
足が完治しているのを隠しシナトラにすがるエレナ・パーカーは徹底した悪女として描かれているが、その実は不器用な愛情表現しかできない弱い女なのだと思う。人物に寄ったり引いたりと華麗に動く撮影がいい感じ。
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by tomezuka | 2007-11-30 21:11 | 映画徒然草ノンジャンル

映画徒然草アメリカ犯罪系映画その9

アメリカ犯罪ものは40年代の映画を中心に見ていたけど、こちらは30年代のもの。

『黒猫』★★★
1934年米、エドガー・G・ウルマー監督。
厳密にはホラー映画。当時の二大怪奇俳優、ベラ・ルゴシ(ドラキュラ)とボリス・カーロフ(フランケンシュタイン)が共演した何とも珍妙な映画。通常のゴシックホラーなら切り立った崖にあるのは古城が定石なところなのに、建っているのがモダン建築という導入部からして変だ。タイトルロールの黒猫が不吉の象徴として何度も画面を横切って、猫恐怖症のベラ・ルゴシがその都度舞台演技的オーバーアクションで驚くのだが、それが直接物語に絡んでくるというほどでもない。ルゴシがカーロフに対する復讐としていつの間にやら館の地下に大量のダイナマイトを仕掛けているのも常軌を逸している。ストーリーよりも怪奇ムードを最優先させたかったらしい。

『犯罪王リコ』★★★
1930年米、マーヴィン・ルロイ監督。
エドワード・G・ロビンソンがチンピラからギャングのトップにのし上がっていく犯罪者サクセスストーリー&転落映画の定番。当時流行のギャング映画の完成形。

『民衆の敵』★★★
1931年米、ウィリアム・A・ウェルマン監督。
ジェームズ・ギャグニー演じるチンピラがギャングの一員となって大暴れ。基本は『犯罪王リコ』同様犯罪者サクセスストーリーものだが、こちらはぐっと青春の香りがある。

『暗黒街の顔役』★★★★
1932年米、ハワード・ホークス監督。
ポール・ムニ演じるチンピラがギャングのボスにまで暴力で強引にのし上がっていく。敵対するギャングを無表情で射殺とかマシンガンによる報復合戦とか、上記2作に比べてとことん暴力描写がドライ。ドライを突き抜けてユーモアまで感じさせる。
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by tomezuka | 2007-11-30 20:47 | 映画徒然草ノンジャンル

映画徒然草アメリカ犯罪系映画その8

『暗黒の恐怖』★★★★
1950年米、エリア・カザン監督。
肺ペストの感染者がアメリカに密入国、直後にチンピラとのいざこざで殺されてしまう。リチャード・ウィドマーク扮する衛生局局員は肺ペストの拡大を防ぐため、感染していると思われる殺人犯人をベテラン刑事とともに追跡する。基本は殺人事件の捜査ものだが、疫病感染の恐怖というアイデアを導入しているところが新味。当時流行のセミ・ドキュメンタリータッチの作風を踏襲した海辺などのロケ撮影が効果的。主役が衛生局の人間なので、銃や暴力を使わないというところもポイント高し。

『五本の指』★★★★
1952年米、ジョセフ・L・マンキウィッツ監督。
時は第二次大戦中、ナチスドイツに情報を売りつけ大金をせしめようとする英国大使館職員の男の破滅を描く。特別に目立った演出やカットがあるわけでもないが、とことん正攻法で2時間弱を一気に見せる職人技が炸裂する。金のため、惚れた女のための完全に私利私欲なスパイ行為ではあるが、苦労がまったく報われないのが悲しい。

『サンセット大通り』★★★
1950年米、ビリー・ワイルダー監督。
しがない映画脚本家が迷い込んだ廃墟のような豪邸には、無声映画時代に一世を風靡した女優が過去の栄光に浸って余生を過ごしていた。だが再び銀幕に返り咲こうと、自ら執筆した物語の手直しを脚本家に依頼する。だがそんな彼女の熱意もすべては空回りするだけであった・・・。
「過去の大女優」という役柄を、本当に「過去の大女優」であったグロリア・スワンソンに演じさせたり、その女優の元に集う友人がやはり「かつてのスター」だったバスター・キートン等だったりと悪意に満ちたキャスティング。全体の物語運びは少々冗漫だが、冒頭で死体として登場する主人公が「何故自分は殺されたのか」を回想する構成など実にシニカルな一編。
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by tomezuka | 2007-11-28 03:07 | 映画徒然草ノンジャンル