奇想漫画家・駕籠真太郎ブログ。単行本、イベント、特殊玩具など。視聴した映画のコメントは「映画徒然草」としてまとめています。駕籠真太郎公式HP【印度で乱数】http://www1.odn.ne.jp/~adc52520/
by tomezuka
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カテゴリ:映画徒然草ノンジャンル( 24 )

映画徒然草アメリカ犯罪系映画その1

主に1940年代のアメリカ犯罪系映画を見まくっております。ミステリーやギャングアクション、法廷ものなど。いわゆるフィルムノワールと称されるものが多いかと。

『情無用の街』★★★★★
1948年米、ウィリアム・キーリー監督。
セミ・ドキュメンタリータッチの犯罪潜入捜査もの。連続殺人の黒星を挙げるためFBIの腕利きが犯罪組織に潜入する。FBIの射撃訓練や弾丸照合のプロセス、身分を偽って潜入する手順などが実に事細かく描写されているのが面白い。ロケ撮影が効果的で、猥雑で喧騒的な夜の街の雰囲気がたまらない。

『深夜の告白』★★★
1944年米、ビリー・ワイルダー監督。
フィルムノワールと称される映画のほとんどすべての要素(フラッシュバック、モノローグ、ファムファタール、夜の街、堕落した主人公、アンハッピーエンド、殺人など)で構成された教科書のような映画。カレーライスにジャガイモ、ニンジン、たまねぎ、肉、ご飯、カレールウ、がしっかり入っているようなものである。

『マルタの鷹』★★★★
1941年米、ジョン・ヒューストン監督。
映画史的にフィルムノワールの第一作とされる映画。ゾンビ映画における『ホワイトゾンビ』、スプラッタ映画における『血の祝祭日』、戦隊シリーズにおけるゴレンジャー、といった存在。私立探偵に仕事を依頼してくる美女、謎の男、そして彫像「マルタの鷹」を捜し求める富豪と配下のチンピラ。みなそれぞれが真実を語らずしかも矢継ぎ早に殺人事件が発生するので何やら悪夢の只中にいるような感覚である。皆が右往左往する中、ハンフリー・ボガート扮する探偵サム・スペードだけがまったく感情を変化させることなく泰然自若としている。ほとんどロボットである。ロボット故にどれだけ脅迫されようとも動じることなく、いつの間にやらマルタの鷹の所在地は判明し、いつの間にやら殺人の真犯人も確定されてしまう。ひょっとしたらすべてはハンフリー・ボガートが見ていた夢だったのかもしれない。そんな映画。
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by tomezuka | 2007-11-04 01:28 | 映画徒然草ノンジャンル

映画徒然草ミヒャエル・ハネケ監督作品その2

ミヒャエル・ハネケ監督作品。

『隠された記憶』 ★★★
2005年仏独伊オーストリア。
テレビの人気キャスターの元に送られてきたビデオテープには、彼の家を延々盗撮している様子が映っていた。その後何度も送られてくるビデオと陰鬱な絵のはがき。キャスターは記憶の底にしまっていた過去を掘り起こさざるをえなくなる。スプラッタ表現は随分見慣れたつもりだったけど、あのタイミングでやられたもんだからそりゃ驚きますな。いや久しぶりにびっくりしたよ、マジで。

『ファニー・ゲーム』 ★★★★★
1997年オーストリア。
一家を襲う理不尽暴力。前半の嫌~な緊張感。あれはホント嫌だな。問題のラストの「アレ」。はっきり言ってやってることは昭和のバラエティレベルである。「アレ」を見て、ジャンル映画に対する冒涜だと怒るか、強烈に脱力するか、大爆笑するか。反応は人それぞれだろうが、してやられた感はある。

『ピアニスト』 ★★★
2001年仏オーストリア。
真面目ピアノ教師の秘められた変態趣味、というプロットはえらく平凡。ただ無表情でやらかす変態行為はかなり笑える。ポルノビデオ個室に入って先客の残したティッシュの匂いを嗅いだり、カミソリで陰部を切ったり、カーセックスしているカップルの近くで放尿したり。無表情+笑い。といえばキートン。そうか、ピアノ教師を演じるイザベル・ユペールは現代に蘇ったキートンなのね。

『コード:アンノウン』 ★★
2000年仏独ルーマニア。
少年が物乞いの中年女にゴミを投げつけたことから始まるいざこざ。その現場に居合わせた人間たちのその後が各々バラバラに語られる。

『タイム・オブ・ザ・ウルフ』
2003年仏独オーストリア。
食料や水が極端に不足している近未来の話。荒涼とした寒々しい雰囲気は特筆ものだが、全体的ちょっと乗れなかった。
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by tomezuka | 2007-11-03 14:34 | 映画徒然草ノンジャンル

映画徒然草オーソン・ウエルズ監督作品

オーソン・ウエルズ監督作品。

『オセロ』 ★★★★
1952年モロッコ。
シェークスピア原作でウエルズが主役のオセロを演じる。 オセロが出世をもくろむ部下の計略にはまり、愛する妻の不倫の疑念にとらわれ苦悩した挙句に妻を殺害してしまう。冒頭の葬列のシーンの荘厳さなど相変わらずウエルズの演出は冴えまくり。

『マクベス』 ★★★★
1948年米英。
シェークスピア原作。魔女の予言、吊るされた死体、出現する亡霊、血まみれの手など怪奇趣味全開のなか、悪妻にそそのかされて国王を暗殺し苦悩するマクベスをウエルズが嬉々として演じている。はっきり言ってウエルズ独演会映画、オナニー映画である。
黒澤明による『マクベス』の翻案『蜘蛛巣城』は本作から影響を受けたのだろうか?直接暗殺描写を映さずにワンカットで撮られた城主殺害のくだり、霧の立ち込める中での森が動くシーンなどそっくりである。こちらもホラーな雰囲気が濃厚な作品。ちなみにポランスキー版『マクベス』も相当血のりが多い。

『審判』 ★★★★
1963年仏伊独。
カフカの原作。主役は『サイコ』のマザコン野郎アンソニー・パーキンスで、ウエルズは弁護士役で出演。 何の罪か分からぬまま逮捕された主人公が最終的に処刑されるまでの物語だが、無機的に机が並ぶ巨大なオフィスなど近未来SFを見ているかのようである。

『偉大なるアンバーソン家の人々』★★
1942年米。
デビュー作『市民ケーン』の次に撮った映画。名家アンバーソン家の没落が交通機関の発達(馬車→自動車)と共に描かれる。イマイチ乗れなかったのはウエルズ主演じゃないからかな?

『ストレンジャー』★★★
1946年米、オーソン・ウエルズ主演。
時計台映画というジャンルがある。時計台をクライマックスまたは最大の見せ場とする映画郡のことであり、『ロイドの用心無用』から始まり、『カリオストロの城』『プロジェクトA』などに受け継がれているがこれもその一本。アメリカの田舎町に身分を偽って潜伏する元ナチス幹部(ウエルズ)とそれを追う刑事(エドワード・G・ロビンソン)。クライマックスとなる時計台の内部美術が素晴らしく、バロック建築並みに入り組んだ造型が陰影に富んだ照明により迷宮化されている。追い詰められたウエルズは時計台の外に逃げ出すが、からくり人形の剣に胸を貫かれた上に落下死する。
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by tomezuka | 2007-11-03 14:04 | 映画徒然草ノンジャンル

映画徒然草ミヒャエル・ハネケ監督作品その1

オーストリアのミヒャエル・ハネケ監督作3本。

『セブンス・コンチネント』★★★★
1989年オーストリア、ミヒャエル・ハネケ監督。
平凡な中産階級の一家(父、母、幼い娘)が一家心中するまでの様子を、これ以上ないくらい冷徹な視点で描写した映画。心中する具体的な理由はほとんど描かれず、特に映画前半は何でもない一家の日常がこれといった盛り上がりもなく淡々と綴られる。はっきり言って退屈なくらいなのだが後半に一転、家具や日常生活道具などの家庭を構成する物質的要素を徹底的に粉砕し、最後に服毒自殺を図る。時おり挿入される荒涼とした海辺のカットは涅槃の風景なのだろうか?

『ベニーズ・ビデオ』★★★★
1992年オーストリア・スイス、ミヒャエル・ハネケ監督。
しょっぱなから家畜の豚の屠殺シーンのビデオ映像。撮影したのはビデオおたくの少年ベニー、彼は撮影時に屠殺用の銃をくすねて隠し持っている。ベニーはいつも通っているレンタルビデオ店で少女をナンパし家に連れ込むが、屠殺銃で悪ふざけしているうちに少女を射殺してしまう。少女射殺も固定カメラでバッチリ撮影しており、映像を眺めているところを両親が目撃。だが父親は息子を通報することなく、隠蔽工作に走るのだった。少女を射殺するくだりがとにかく圧巻。直接的な血まみれカットはないものの異様な迫力に満ちている。

『71フラグメンツ』★★
1994年オーストリア・ドイツ、ミヒャエル・ハネケ監督。
19歳の少年が突発的に銀行で複数の人間を射殺した後に自殺。その惨劇に至るまでの犯人の少年と被害者たちの日常が映画の大半を占めている。日常の平凡さ加減は『セブンス~』同様に意図的に退屈に描かれている。陰影の濃い画面、印象的なカットなど美しい場面も多いのだが、物語性を排している上に複数の登場人物たちがおのおのどういう関係なのか、そしてどこへ向かっているのかまったく見せてくれない。そして唐突に訪れる乱射のクライマックス。衝動的殺人の理由も何となくは描かれているのだが、それが真の理由という明言もなし。完全に見る側の解釈にゆだねられている。観客はそこに何らかの理由を垣間見るかもしれないし、何も見えてこないかもしれない。ファスビンダーの『何故 R氏は発作的に人を殺したか?』を思い出した。こちらの映画もラスト唐突に起こる惨劇に説明らしき説明がない。
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by tomezuka | 2007-10-29 18:50 | 映画徒然草ノンジャンル