スカパーですが。
連続活劇「赤胴鈴之助」1~7部
30歳代の人間ならアニメ版がおなじみですが、それより10年以上前に制作されていた実写映画版。全部で9部作ですが、今回は第7部まで放映されていました。心正しき正義の少年剣士・赤胴鈴之助の活躍を描く時代劇で、強盗団、辻斬りから、謎の溶解銃を駆使する一本足の盗賊や奇怪な術を使う鳥人などさまざまな敵を剣術や真空斬りで蹴散らしていきます。初期の敵がわりとまともな悪党なのが、回を重ねるごとにオカルト色が強くなってくるのが楽しい。この荒唐無稽な敵の設定はのちのテレビシリーズ「仮面の忍者赤影」の原点ともいえるでしょう。鈴之助の必殺技・真空斬りはアニメ版では両手で風を起こして敵を吹き飛ばすといったものでしたが、実写版はどちらかというと「気合術」のような描写になっています。気合と共に手をかざすと渦巻きが発生するのですが、この渦巻きの合成は(当時としては)けっこうキレイにできてたりします。子供向け映画という形で製作されていたようですが何の何の、安田公義や森一生といったベテランが監督を務めており実にしっかりした作りになっています。子供向けといって手を抜いちゃいかんてことですな。