新しめのチェコ映画2本。
『プラハ』★★★
2001年、フィリプ・レンチ監督。
チェコ製ミュージカル。歌って踊る場面ではバスビー・バークレイ風振り付け&アングルまで取り込む貪欲ぶり。黄金期のハリウッドミュージカルほどの躍動感は感じられなかったが、カラフルでポップな色使いがなかなかイカス。ドプチェク政権下の「プラハの春」の時期の物語で、改革による自由をチェコ人たちは謳歌しているが、それもワルシャワ条約機構軍の戦車によって蹂躙されてしまう。時代が暗転したまま映画が終了してしまうのは、まだチェコの人々にソ連軍に抑圧されていた時代の悲壮な記憶が重く残っているからなのだろうか?
『ダークブルー』★★★
2001年、ヤン・ズヴエラーク監督。
第二次大戦時、イギリス空軍と共に戦っていたチェコ兵士の恋と友情物語。CGを多用したプロペラ機空中戦はリアルながらどこか牧歌的である。戦闘機マニアにはたまらない映画であろう。