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映画徒然草アメリカ犯罪系映画その3
アメリカ犯罪系映画、ハンフリー・ボガートスペシャル。
『三つ数えろ』★★ 1946年米、ハワード・ホークス監督。 ハンフリー・ボガートはロボットである。無表情かつ抑揚を欠いたセリフ回しで始終何を考えているか分からない。彼の手にかかると複雑怪奇な事件はいつの間にやら解決し、美女は彼の胸板に顔を埋めることとなる。 難解なストーリーとして有名な本作だが、初見で事件のすべての仔細を理解できる人間はほとんどいないのではなかろうか?自分の場合も途中でさっぱり筋が分からなくなり、理解することを放棄してしまった。だがどうやらボギーにはすべてが見通せているらしい。本作でのボギーは私立探偵なのだが、次から次へと新たな真相が明らかになってもその都度冷静に対処分析し、やはりいつの間にやら自体は収束している。観客はおろか、監督のハワード・ホークスですら彼のスピードにはついていけないだろう。 『孤独な場所で』★★★★ 1950年米、ニコラス・レイ監督。 本作でのボギーは映画脚本家。ボギーの元を訪れた若き女性が帰り道に殺害され、彼に嫌疑がかかる。彼の無実を信じる隣人女性はかねてよりボギーに想いを寄せており、事件をきっかけに婚約することとなる。だがボギーの秘められた野獣性を見るにつけ、徐々に疑念にとらわれるようになる。映画の主軸は犯人探しではなく、愛する人間がひょっとしたら犯罪者なのではないか?と婚約者が疑心暗鬼になっていく過程にある。『断崖』『疑惑の影』なんかでヒッチコックがよくやってたやつだ。 ここでのボギーもいつも通りの無表情で何を考えているのかさっぱり分からないのだが、時折り突発的に暴力を振るったりする。ほとんど機械的な反応で相手を叩きのめす。「サラ・コナー殺害」をインプットされたシュワルツェネッカーと大した変わりはない。そうか、やっぱりボギーはロボットだったんだ。 『キー・ラーゴ』★★ 1948年米、ジョン・ヒューストン監督。 本作でのボギーは復員将校で、戦死した部下の父親を尋ねてキー・ラーゴ島にやってくる。父親はこの島でホテルを経営しているのだが、ここにはすでにエドワード・G・ロビンソン演じるギャングのボスと部下が潜伏していたのだ。ボギーはいつもながらの無表情だが、非暴力主義を演じているのかギャングたちの非情な仕打ちに対してもまったく反抗することはない。どうしたボギー、君はターミネーターじゃなかったのか?!だがやはりボギーには暴力本能がインプットされていた。ラスト、ものの数分でギャングたちを皆殺し!すごいぜボギー・ザ・グレート!
by tomezuka
| 2007-11-11 02:08
| 映画徒然草ノンジャンル
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