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映画徒然草アメリカ犯罪系映画その5
アメリカ犯罪系映画、ハンフリー・ボガートスペシャルpart2
『暗黒への転落』★★★★ 1949年米、ニコラス・レイ監督。 本作でのボギーは弁護士で、警官殺しの罪で起訴された青年の無罪を信じて弁護を引き受ける。警官殺し~容疑者逮捕までの見事な導入部、そして法廷での弁護士ボギーと検察官との緊迫感あふれる丁々発止のやりとりへと続いていくのだが、ここではボギーの弁護士としての活躍よりも被告の青年の貧しいがために小悪党に転落していく過去が執拗に語られることとなる。主人公はあくまで被告の青年であり、ボギーは今回は狂言回しなのだ。そのせいか、さすがのボギー・ザ・グレートの活躍もすべて徒労に終わり、ラストの大演説も悪あがき程度にしか聞こえず大いなる虚無感に包まれる。 『殴られる男』★★★ 1956年米、マーク・ロブソン監督。 本作でのボギーは新聞記者。コラムを連載していた新聞の廃刊によってお払い箱になり、職を探していたところボクシングの悪徳プロモーターに八百長試合の片棒担ぎの記事を書かされることとなる。素人同然のボクサーをスターにするために対戦相手に裏金与えて負けてもらったり、といった誇張演出がなかなか楽しい。トントン拍子すぎてまったくリアリティがないけど。まあボクサーに限らず、スターを作り上げるというのはこういったヤラセ演出は不可欠なものなのだろう。 『ハイ・シェラ』★★★ 1941年米、ラオール・ウォルシュ監督。 本作でのボギーは脱獄犯人。義理堅く女性に優しいなどといった後のボギー要素も見られるが、惚れた女性にあっけなくふられるなどはボギー・ザ・グレートらしからぬところ。『三つ数えろ』ではチョイ役の書店店員やタクシー運転手の女性にまで色目使われていたというのに。それもそのはず、本作はハンフリー・ボガート初の主演作品。同年『マルタの鷹』での堂々たるロボット振りはまだ未完成だったのだ。ウォルシュ監督の演出は快調そのもの。金庫破りして以降の逃避行、山岳地帯でのカーチェイスに銃撃戦と、ボギーは死に向かって突き進む。
by tomezuka
| 2007-11-16 04:24
| 映画徒然草ノンジャンル
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