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映画徒然草アメリカ犯罪系映画その13
アメリカ犯罪系映画、ハンフリー・ボガートスペシャルpart3
『潜行者』★★ 1947年米、デルマー・デイヴィス監督。 のちに連続ドラマ『逃亡者』あたりで定番化する、無実の罪を着せられた人間の逃亡と犯人追及の日々。冤罪で服役中のバリー(役名)は脱獄し真犯人を探す。途中身分がばれそうになりつつ、彼の無実を信じる人々の助力もあったりして整形手術を決行、別の顔となる。包帯がとれたその顔、何とハンフリー・ボガートその人ではないか! ・・・実はこの映画、冒頭から1/3くらいまではバリー視点の一人称カメラで物語が進行する。本人の顔は一切映らないのだ。手術後もしばらくは包帯姿。つまり、当時大スターのボギー主演であるにもかかわらず、ボギーの生顔は中盤までまったく拝めないのだ。ボギーのご尊顔で一発抜こうとしていた女性ファンには肩透かしだが、その分いよいよ登場となった時の濡れ加減たるや尋常なものではあるまい。いや即絶頂であったろう。 このように前半は実験的ともいえる暴挙に出た映画なのだが、一人称視点の段階ではカメラ切り替えしなども使えずひどくテンポがぬるっこい。一転して後半は通常のサスペンスタッチにアップテンポ化するが全体の流れで見るとどうにもチグハグな印象である。しかも顔を変えたもののすぐ正体がばれたり、真犯人探しの結末が歯切れ悪かったりと脚本自体「?」な部分が多い。いろいろ奇をてらったら収拾つかなくなっちゃった、といったところだろうか。 『弾丸か投票か!』★★★ 1936年米、ウイリアム・キーリー監督。 ハンフリー・ボガートは41年の『ハイ・シェラ』で主役を獲得し、同年『マルタの鷹』で無敵のロボットとしてハリウッド映画界に君臨することになるのだが、それ以前はわき役のチンピラ役が多かった。これもその一本であり、ボギーは先走り気味の小悪党。主役はエドワード・G・ロビンソン演じる潜入捜査官のほうで、Gはギャング組織壊滅のために命を投げ打って大活躍する。ここでのボギーはボスの命令も無視して勝手なことばかりやっており、ひたすら自体を悪化させる一方。プログラミングに問題があったのか相当なバグ持ちだったのか。プログラムが正常化するまで本作から5年近くかかってしまったわけだ。
by tomezuka
| 2007-12-08 00:27
| 映画徒然草ノンジャンル
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