いや、別に見たわけではないのですが。
そもそもまだ公開されてないですからね。
まあ公開されても劇場に行くかどうかは微妙です。
前作『姑獲鳥の夏』の監督が実相寺昭雄で、今回は原田眞人。
原田氏の既存の作品はまったく未見なので何とも言えないのですが、『姑獲鳥の夏』を見て思ったのは、「京極作品を映像化するなら怪奇映画にしなければならない」ということです。
京極堂シリーズは推理小説である以前に、怪奇小説なのです。
しかし、人間やその感情までも「モノ」として捉えることもやぶさかでない即物的な実相寺演出は、怪奇映画向きではない。
テレビシリーズ「怪奇大作戦」でも4話演出してるけど、どのエピソードも怪奇性は前面に出してません。
残念ながら『姑獲鳥の夏』ではゾクゾクするような怪奇性は感じられなかったのです。
松竹版『八つ墓村』のような完全なホラーにまで至らずとも、50年代くらいに作られた怪奇色豊かな探偵映画のような作りでやって欲しいものです。
京極原作は怪談映画と見紛うくらい、怪奇的様式美にあふれたものにしてしまってもよいと思います。