『ヒルズ・ハブ・アイズ』★★★
2007年米、アレクサンドル・アジャ監督。
ウェス・クレイヴン監督『サランドラ』(77)のリメイク。しょっぱなから核実験映像、その影響による奇形児誕生が報じられる。ストーリーの基本はオリジナルとほぼ同様で、砂漠に迷い込んだカーター一家を奇形の食人一族が襲撃する。食人一族の殺し方が単調な一方、カーター一家側の逆襲の仕方が、足を刺し腹を刺しとどめに脳天に一発といった具合にやたらと気合いが入っている。一般市民も奇形一族も一皮むけば同じケダモノだと言わんばかりである。食人一族の男性勢の奇形ぶりがいかにも特殊メイクなケロイド状なのに対し、奇形娘や子供たちの「ちょっとだけ顔のバランスがずれている」感じがインパクト大(不謹慎ながら)。血ドバ描写自体は並。それにしても、今のご時世で放射能障害者が殺人鬼だなんてよく作れたものですな。